こんにちは。
京都のパーソナルトレーニングジム「パーソナルラボR」の雛元です。
最近…
・眠れない。
・食欲がない。
・涙が出る。
・気分が落ち込みやすい。
・嬉しさを感じない。
上記のようなことはないでしょうか？
もしかするとそれは「うつ病」かもしれません。
今回のブログは…
・うつ病について
・うつ病とトレーニングの関係
・ジムでのうつ病の改善方法
上記のご説明と…
実際にうつ病から上向きな兆しが見えているお客様のインタビューも載せております。
今回の記事は様々な方に読んでいただきたい内容です。
うつ病とは？
「うつ病」は現代にて一般的に知られる精神的な病気であり、多くの人々がその影響を受けています。またうつ病では「強い悲しみ」や「気分の落ち込み」「意欲の低下」などが症状として見られます。
精神疾患であるうつ病はどちらかといえば他人事のように思われる疾患ですが実は生涯有病率（一生のうちで一度以上、その病気にかかる率）は男性では10％・女性25%であり誰もがかかる可能性のある病気であると言えます（※1）
うつ病の過去と現在
経済協力開発機構(OECD)の調査によると、日本のうつ病患者の割合は2013年の7.9％から2020年の17.3％と2倍以上に増加しています（※2）
また新型コロナウイルスの影響でうつ病・うつ状態の人の割合が2～3倍に増えたとのデータもあり身近な人が患っていてもおかしくない割合と言えます。
うつ病とトレーニングの関係
近年うつ病とトレーニングといった身体活動の関係が注目されています。
2018年の研究報告にて身体活動には抗うつ効果（うつ状態に対抗する効果）があると判明しています。この身体活動とは骨格筋を使いエネルギー消費を必要とする運動のことです。またうつの予防としても運動は効果がある事がわかっており…
日常的に身体活動レベルが高い人は、活動レベルが低い人に比べうつ病にかかる確率が17%低いということも研究から分かっております（※3）
その他の研究では活動レベルが低下することによりうつ病にかかるリスクが増える事も解明されております。
うつ病を改善
一般的にうつ病の治療では…
投薬治療
うつ病治療でよくイメージされる治療方法だと思います。
様々な薬を試しながら効果・副作用を確認しながら徐々に行われていきます。
休養
病院等で必ず勧められる治療法だと思われます。
罹ったばかりの初期段階では休養はとても重要です。
ジムでうつ病を改善
今回のブログ記事で身体活動レベルが高い人はうつ病のリスクを減らせると書きましたが、これは予防となります。
ではすでにうつ病と診断されている方には効果がないのか？となるとそうではありません。トレーニングを行うことでうつ病の症状を軽減できることも判明しております（※4）
ウエイトトレーニング
体力をつけるため・筋肉を増やすためといった事を目指した筋力トレーニングはおすすめです。
そしてこの時の運動強度が中程度から高強度の運動レベルがうつ病の症状を軽減させることが判明していることから（※4）…
ダンベル・バーベルを使ったウエイトトレーニングが好ましいです。
トレッドミル・スピンバイク
トレッドミルとは室内でランニングやウォーキングを行うためのマシンでスピンバイクは室内で自転車運動を行え、ともに有酸素運動となります。
イギリスのAaron Kandolaの研究では運動強度が中程度・高強度の運動でうつ病の症状が軽減されることが判明と同時に、心肺機能が低下するとうつ病にかかってしまうリスクが64％増えるとゆう事が判明されました。
したがって強度の高い有酸素運動はうつ病の症状軽減も行える運動であり、うつ病になる確率を減らせることも出来る優れた運動です。
実際にジムでの例
ここからは実際に当パーソナルジムに来店されているお客様の実際の症状軽減の例・そのお客様の現在の考え方をインタビュー形式でまとめておりますのでご覧ください。
京都市在住 30代男性 Y様
（質問）どれくらい前にうつ病に？
どれくらい前からうつ病に悩まされていたのですか？
（回答）2～3年前です
2～3年前からです。
自宅にずっと居て寝込んでいました。トイレには行けるけど外出ができず1日ぼーっとして頭が動けなくて、ずっと同じことを不安にグルグル考えていました。
普段はやりたい事とかがあるけど…何もやりたくないという状態でした。
（質問）そこからどう上向きに？
その状態からだんだんと良くはなって行ったんですか？
（回答）良くなったり悪くなったり
そこからは薬や休養で良くなったり悪くなったりの繰り返しで「いつになったら良くなるんだろう？」と思っていました。
（質問）なぜパーソナルジムに？
なぜそこからパーソナルトレーニングジムに通おうと思ったんですか？
（回答）もう一つ上の段階に
体調崩したきっかけとして食事や運動のことを考えず、仕事などでやらなきゃいけない事だけに意識しすぎて体調崩しました。
薬である程度までは回復しましたが…健康の面でもう一つ上の段階に上げるためには運動とちゃんとした食事が必要と思いました。
またコロナで太ってしまったというのも理由にあります(笑)
（質問）通い始めてからは？
うちのパーソナルトレーニングジムに通い始めてからはいかがですか？
（回答）パーソナルジムに通ってからは
パーソナルトレーニングに通ってからは体重が1.5㎏減り、前より気持ちも明るくなり行動的になったと思います。
またトレーニングが楽しいと感じ…
週に1回パーソナルトレーニング、他の日に2～3回程度「チョコザップ」にも通うようになりました。
現在は仕事も行え、趣味も楽しめています。
苦しい経験でありながらご自身の経験をお伝えいただいたY様、本当にありがとうございました。
今回のブログは以上となります。
現在うつ病を患っていらっしゃったり、うつ病になりそうな方はまず心療内科・精神科等で診察を受けお医者様の指示に従いしっかりと治療を行っていってください。
そしてその過程で運動等を行い少しでも症状が改善されれば幸いです。
このブログを読んで
・もっと細かい説明がほしい！
・自分の気になる身体の記事を書いてほしい・教えてほしい！
という方はこちらの公式LINEアカウントからご送信ください。
ブログを書くネタ・きっかけとなりますので是非よろしくお願いいたします。
参考文献
（※1）
厚生労働省「患者調査2017年」
（※2）
OECD（経済協力開発機構）「Tackling the mental health impact of the COVID-19 crisis: An integrated, whole-of-society response」
（※3）
Felipe B Schuch et al「Physical Activity and Incident Depression: A Meta-Analysis of Prospective Cohort Studies」
（※4）
Aaron Kandola et al「Physical activity and depression: Towards understanding the antidepressant mechanisms of physical activity」
